4月3日午前4時4分宮城県沖を震源とする地震が発生し福島発電所に震度3の揺れが観測された。
その後続く福島第一発電所に異変が発生した。格納容器の一部温度計が午前5時頃から温度上昇し、その日、福島第一発電所周りのモニタリングポストが異常停止した。
政府、福島県はいずれも観測機器の故障としている。以下に新聞報道や気象庁の地震発表からその事象を検証する。本検証は福島県SHIMA AKEMIさんの協力のもとに作成している。 |
その結果
4月3日に2号機原子炉から燃料デブリが落下し格納容器内温度を上げ、その時発生した粉塵が換気ルートを通じて発電所上空を舞い上がり、発電所周囲のモニタリングポストが上限値を超えて観測したために停止したと考えるのが最も妥当である。 |
2号機とも一連の事象はいずれも4月3日4時4分頃に宮城県沖を震源とする地震に端を発している。
今回は僅か震度2で1,2号機で格納容器に異変があった。今後の地震によっては被害の拡大が予想され政府、福島県は緊急な対策が必要である。 |
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2号機格納容器に異変 |
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No |
時刻 |
状況 |
写真また図 |
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1 |
2015年4月3日4時4分頃 |
宮城県沖を震源とする地震が発生し福島発電所で震度2が観測された。
ペデスタルの入り口開口を付近に燃料デブリ集中し腐食も集中的に進んでいると考えられ、この方向が構造的に弱い。
震度2であったがペデスタルの弱軸に対してほぼ90度横から横揺れが起こしやすい |
地震情報http://www.tenki.jp/bousai/earthquake/detail-20150403040453.html
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2 |
2015年4月3日5時頃 |
2号機格納容器内温度上昇
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3 |
2015年4月3日 |
モニタリングポスト34台異常停止
原因
放射線量がモニタリングポストの観測上限値100μSv/hを上回り、瞬間とまった。
システムがエネルギースペクトルで核種分析する装置で膨大なデータを扱っており、観測線量が仕様を超え、コンピューターの記憶容量オーバーで停止したと考えられる。
福島県が説明する「電源トラブルで遠隔地の装置で同時に多数壊れること」はあり得ない。
さらなる検証のために各モニタリングポストの停止した時間がサーバーの記録時間と発電所の距離に相関があれば、原因がさらに特定できる。
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